あお卓ログ

卓のことつれづれ。

魔女の棲む森

 

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GM:さくら藍 PL:紫藤薫さん
日程:2020年11月18日、19日
システム:アンサング・デュエット

腐れ縁二人で行方不明の幼馴染を助けに行きました。
バインダー→幼馴染への失恋歴があり、その部分だけBL描写ですが非常にライトです。

高難易度シナリオで遊びたいと思ったがゆえの……。
ルルブ掲載シナリオほぼそのままですが、一部改変してます。

バインダー:木下尚樹 シフター:紅林颯

容姿端麗のバインダーと、強面格闘家なシフター。
卒業間近の大学生ペア。
尚樹くんの顔がまじでいいのでCS見てください……。

NPC:大崎匠馬
彼女と一緒に異界に入り込み行方不明になってしまった。

続きよりログ。シナリオネタバレ注意!

 

 

GM : では、アンサング・デュエット『魔女の棲む森』スタートします!よろしくお願いします!!

GM : チャプター0 「魔女の棲む森」
異界深度:4

GM : 【状況説明】
ふたりが田舎の村に着いたところから、物語は始まります。
音信不通となった友人――大崎匠馬を探すのがふたりの目的です。

GM : ふたりと匠馬のグループLINEには、数枚の景色の画像と

大崎匠馬 : 『ここをキャンプ地とする!』

GM : という一文とともに、小屋の画像が貼られていました。

GM : 地元の人々は歓迎してくれますが、ふたりが小屋へ向かうと言うと顔色を変えて「森へ入ってはいけない」と言います。
森には恐ろしい魔女がいるというのです。▼

紅林颯 : 「……宿屋のおばさん、画像見せたとたん血相変えてたな」
宿泊予定の宿屋から出て、田舎道を歩きながら尚樹を見る。

木下尚樹 : 「そんなこと言われてもな。匠馬と連絡つかないし、小屋の場所が一番匠馬がいる可能性高いなら行くしかないだろ?」

木下尚樹 : 「彼女さんとは連絡取れてるんだっけ」

紅林颯 : 「いやそれが……彼女も行方不明らしい。少し前に匠馬と一緒に帰ってきて、一泊して翌日に二人で出かけたきりだって」

木下尚樹 : 「匠馬にも二週間、連絡つかないし。警察は動いてくれてんだかどうだかって感じだし…」

木下尚樹 : イライラしたように小屋を目指して足を進める

紅林颯 : 「尚樹、気持ちはわかるが落ち着け。急いては事を仕損じるというだろう」

紅林颯 : 颯はそう言いながら尚樹を追いかけます。

GM : ふたりが小屋を目指していると、村中から噂話が聞こえます。

GM : 「魔女の呪いが……」
「森へ入ったから……」
「魔女の祟りだ……」

GM : 聞けば聞くほど、話題のほとんどは行方不明になった彼女と、魔女の話題ばかりです。▼

木下尚樹 : (魔女?何だってんだよ!そんなよくわからないものの為に、碌に捜索も行われてないってのかよ。二週間だぞ!)

紅林颯 : 村人の様子に異質さと不気味さを感じながら、尚樹に追いつくよう早足で小屋へ向かう。

GM : 友人はここで一体何があったのだろう――
ふたりは急いで、森近くの小屋へ向かうことにしました。

GM : チャプター0 「魔女の棲む森」 end

GM : チャプター1 「残された遺物」
異界深度:5

GM : バインダー、シフターともに異界深度を+1してください

system : [ 木下尚樹 ] 異界深度 : 4 → 5

system : [ 紅林颯 ] 異界深度 : 4 → 5

GM : 【状況説明】
小屋の扉をノックしても、返事はありません。
中に人の姿はなく、何かが暴れたように物が散乱しています。

GM : 唯一整然としているテーブルには「行かなくては」と殴り書きされたメモと薄いノート、そしてカンテラが置かれていました。

GM : ▼

木下尚樹 : 「うわ…」
中の状況を見て言葉を失う

紅林颯 : 「何があったんだ……」
泊まれるような状況ではなさそうな室内を見渡す

紅林颯 : 「……おい、これ」
ノートを手にし、尚樹に見せます。「異界歴程」と表紙に書かれています。

紅林颯 : 表紙の字は、匠馬の字に似ています。

system : [ 紅林颯 ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。

木下尚樹 : 「…匠馬の字だ。なんか書いてあるか?」
中を開くように促します

紅林颯 : 「うん……?」
ノートを開きます。どうやら森の中の地図のようです。あまり文章は書かれていませんが、行先は『家』となっています。

木下尚樹 : 「家…?ここの小屋の事じゃなくて?」

紅林颯 : 「いや……村の位置から察すると、この反対側に書いてある家みたいなマークがここだろう」
尚樹の問いに答えると、はっとしたように顔を挙げます。
「……尚樹、ちょっとこれ持っててくれ」
ノートを尚樹に渡し、再び部屋を見渡します。

木下尚樹 : よくわからないままに言われるまま受け取ります

紅林颯 : 「……この部屋、こんなに暗かったか?」
窓を開けて、あたりを見渡す。時間はそう経っておらず、周囲の景色に特に変化はない。

GM : 颯があたりを見渡していると、テーブルに置かれていたカンテラが、ごろんと落ちます。

木下尚樹 : (なんだ?今ぶつかったか?)

木下尚樹 : 「暗いか…?こんなもんだろ?」

木下尚樹 : (持参した荷物に思いを馳せます。)

紅林颯 : 「は?……」
尚樹の言葉に、自分の目のあたりに手を当てる。

木下尚樹 : 「なあ、このままこの家ってとこ目指すとしてお前、荷物とか何持って……ん?どうした?」

紅林颯 : 「いや……何が起こってるのか、自分でも……とにかく明かりを」
足元に転がったランタンを手に取ると――
「……尚樹。ここはまずい。外に出るぞ」

紅林颯 : 颯は扉を叩くように外に飛び出します。

木下尚樹 : 「は…?…なんだよ急に焦って。蛇でも出たか?…?」
よくわからないながら、颯の慌てように、速足で後を追います

GM : ここで、バインダーである尚樹くんの視覚情報です。
来た道が、真っ白な霧で覆われており、何も見えません。周囲の景色が真っ白で、何も見えない状態です。

木下尚樹 : 「はあ?…急な霧か…?…颯…!はやてー!」

紅林颯 : 「尚樹!? ……霧……?」
尚樹の声に戻ってきます。どうやら、たった数歩先にいたようです。颯が尚樹の肩を掴むと……

木下尚樹 : 「……どうなってんだ…」

GM : 尚樹くんの視界が、唐突に変わります。
薄暗いながら、小屋が何故か森に取り囲まれていました。
さっきまで光っていなかったはずのカンテラが、ぼんやりと道を照らしています。

GM : ※カンテラは今、颯が手にしています。

木下尚樹 : (なんだこれ、意味がわかんねえ…今の小屋でヤバいもん吸ったとか…?)

木下尚樹 : 硬い表情で黙り込みます

紅林颯 : 「……、……尚樹」
少し考え込んで、いったん肩から手を離す

GM : と、再び尚樹くんの視界だけが白くなります。

GM : 目の前の颯の姿がやっとシルエットで見えるくらい。

木下尚樹 : (あー…何だこれ…立ち眩みとか…ってわけじゃないよなあ)

木下尚樹 : 恐る恐る颯の二の腕あたりに手を伸ばす

GM : 視界が再び森へ変わります。

紅林颯 : 「……大丈夫か?」
尚樹の顔を覗き込み、問いかける。

木下尚樹 : (なんだこれ、訳がわからん…いや、なんか規則?はわかったけどな)

木下尚樹 : 「…大丈夫じゃねえかも」

木下尚樹 : 「俺の頭がおかしくなってるのかもしれないけど…」

木下尚樹 : 「小屋の外の景色が、来た時と変わって見える。なんか森、みたいな」

紅林颯 : 「……俺もだ。ただ、俺はさっき、この小屋に入ってノートを見たあたりからおかしかった……」
あたりを見回して、カンテラで照らす。

紅林颯 : 「……さっきこのカンテラを持ったとき、声がしたんだ。女だか男だかわからねぇけど、「返せ」って言ってるように聞こえた」

紅林颯 : 「返さなければ、おまえたちすべてを飲み込むぞ……って言ってて、外に出たらこの有様だ」

木下尚樹 : 「俺にはそんなの聞こえなかったけど、お前のが先に色々見えてるし、嘘じゃないんだろうな」

紅林颯 : 「この状況で嘘なんかつくか。……これは俺の仮説だが……もしかしたら、匠馬は魔女の伝承を調べているうちに、魔女かどーかはわからねぇけど、良くないものにさらわれちまったんじゃねぇかな……」

木下尚樹 : (魔女、ねえ)

木下尚樹 : そうっと二の腕から手を放す。

木下尚樹 : (ああー、くそ)

木下尚樹 : 観念して今度はぎゅっと腕を掴みます

木下尚樹 : 「普段なら、何言ってんだって返すけどな。わかった。お前の言うこと信じる」

紅林颯 : 「気になってたんだけど、このカンテラ、随分ボロいっつーか……年代物だろ?もしかしたらこいつを、返してほしがってるんじゃねぇかって……それが、さっきの『家』の場所なんだとしたら……」

紅林颯 : 「……ああ、この状況だからな。何でかはわからねぇけど、あんまり離れない方が良いだろ」

木下尚樹 : 「そうだな。離れないほうがいい。どうもにも俺は、お前にどこか触れてないと、真っ白にしか見えないらしい」

木下尚樹 : 「匠馬と彼女、連れ帰らねーといけないのに、こんなとこで迷子なんて御免だ。」

紅林颯 : 「……」
幾度か同意するように頷くと、それじゃあ……と呟く。わずかに眉を顰めて
「……手、繋ぐか?歩きにくいだろ、腕にしがみついてるのだと」

紅林颯 : なんとなく、断られる気がするのが前提で

木下尚樹 : 「………」

木下尚樹 : 「…手首、握るのと握られるの、どっちがいい?」

紅林颯 : 予想通りの回答に、はあ、とため息。
「じゃあ俺が握る。お前はこれ持ってろ。で俺はこっち」
いざとなったときに、自分はすぐに臨戦態勢を取れた方が良いだろうという判断で、自分はノートを手に、カンテラを尚樹に押し付ける。

紅林颯 : 自分が握るといったのは、自分の手の方が大きいから(多分)
尚樹の手首を掴む。

GM : すると、ここで突然、木々がざわめきます。ざわめきとともに、男だか女だかわからない笑い声や、鳥の声が響き渡ります――

GM : 【判定】
「超常現象に耐える」難易度:5

次々と小屋に様々な異変が起こります。
拒むように、あざ笑うように、魔女が試しているかのように。

GM : お待たせしました判定のお時間です。
バインダーは2d6、シフターは1d10ふってくださいー

木下尚樹 : 2d6>=5 DoubleCross : (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功

紅林颯 : 1d10>=5 DoubleCross : (1D10>=5) > 2 > 失敗

GM : 尚樹くんはここでフラグメント効果を使うことができます。颯が残念ながら失敗したので、ここでフラグメント効果を2使うか、そのまま失敗判定を受け入れるかどうかお選びください。

木下尚樹 : 「フラグメント効果を使います。フラグメント:容姿端麗を使います。整った顔でしっかり相手の目を見ながら呼びかけます」

GM : OKです。では颯のダイスに+2となり、ふたりとも成功になります。
ふたりは心を保ち、怪現象をやり過ごすことができます。▼

紅林颯 : 「っ……!」
周囲の不気味な様子に、尚樹の手首をぎゅうっと握ります。多分痛いやつ。

木下尚樹 : 痛いけど、平然とした顔を取り繕います。

木下尚樹 : 「颯、はやて」

GM :

紅林颯 : 「おい……なんだこの声……」
扉の方へあとずさり。

紅林颯 : 「?……尚樹……?」

木下尚樹 : 「その声、聴く必要ある声か?」

木下尚樹 : 自分も内心恐怖心を抱えつつも、珍しく動転している腐れ縁を落ち着かせることを優先します

GM :

紅林颯 : 「いや……でも……」
真っ直ぐな尚樹の眼差しに、ぐっと顔を引き締める。
「……そうだな……聴く必要、ないな……」

木下尚樹 : 「だよな」
落ち着いたのを見計らい、しっかり合わせていた視線を外してカンテラで周りを照らします。

木下尚樹 : 「先、進もうぜ」

紅林颯 : こくりと一度、しっかりと頷く。
「……ああ。こんなところに、匠馬を長く置いとくわけにはいかねぇもんな……」

GM : 【結末】
音が鳴りやみ、ふたりは否応なく異界へいざなわれたことを自覚します。
先ほどとうってかわって、不気味なほどに静かな魔女の領域へとふたりは足を踏み出すのでした。

GM : チャプター1 「残された遺物」 end

GM : チャプター2 「道なき道」
異界深度:6

GM : バインダー、シフターともに異界深度を+1してください

system : [ 木下尚樹 ] 異界深度 : 5 → 6

system : [ 紅林颯 ] 異界深度 : 5 → 6

GM : 【状況説明】
薄暗い森を照らすのは、手元のカンテラひとつ。
しかし、歩いても歩いても景色は変わらず、ただ深みへとはまり込んでいくような焦燥感だけが募ります。

GM : やがて日が暮れかけたころ、ふたりは見覚えのある開けた場所へとやってきます。
あれだけ歩いたというのに、ずっと同じ場所をぐるぐると歩いていただけだったのです!

紅林颯 : 「……おい、ここ、さっきも通らなかったか?」
あたりの景色を見回しながら

木下尚樹 : 「…だな。なんか目印になるようなもんでも置いてくか?印とかパンとか?」

紅林颯 : 「印……木に傷でもつけて進むか?あぁでもナイフ持ってきてねぇな……」

紅林颯 : 「いや、食料には手を出さねぇほうがいい。明日まで帰れなかったら……」

紅林颯 : 匠馬の残していたノートをぱらぱらと見るも、道があるべき場所に辿り着くと、元の場所に戻ってしまっている様子。

木下尚樹 : 「地図、何かわかったか?」

紅林颯 : 「いや、ぁー……」
後ろの方のページに、カンテラの説明が書いてあるのを見つける。
「『カンテラは持ち主の望む道を照らす』……?もっと前に出して歩いた方が良いんじゃないか?」

木下尚樹 : 「ん?こうか?」
そういいつつカンテラを持った腕を掲げ、一歩前を歩く

紅林颯 : 「……こういうこと、平然とやってのけるよな……」
ぽつりとつぶやく。

木下尚樹 : 「?」

紅林颯 : 「なんでもない。きりきり歩け」

木下尚樹 : 「わかってるよ。お前こそはぐれるなよ。オレが迷子になる」

紅林颯 : 「はいはい、離さねぇから安心しろ」

GM : 夕暮れが迫るほど、森の中に異音がこだまし、木々の隙間から何者かの視線を感じるようになります。
急いで、道を見つけなければいけません。

GM : 【判定】
「正しい道を見つける」難易度:6

何かが弾けるような音、絡みつくような視線――
森の奥に潜む、見えないものたちがゆっくりと迫ります。

GM : バインダー2d6、シフター1d10お願いします

木下尚樹 : 2d6>=6 DoubleCross : (2D6>=6) > 7[1,6] > 7 > 成功

紅林颯 : 1d10>=6 DoubleCross : (1D10>=6) > 9 > 成功

GM : OKです。ふたりとも成功です。
尚樹が照らしたランタンの先に、巧妙に隠された獣道を見つけます。
駆け抜けると、これまで見たことのない場所へたどり着きました。

木下尚樹 : 「!ここ、まだ通ってないんじゃないか?…変なループ抜けたか?」

紅林颯 : 「あ?……ああ、本当だ。歩きにくいな……」
がさがさと木々をかき分けながら歩く。

紅林颯 : 「抜けたっぽいな……さっきとは周りの雰囲気が違う。ただ……不気味度は増したな」

木下尚樹 : 「…この先に匠馬と彼女がいるなら、進むだけだろ」

GM : ふたりがたどり着いた場所は、部分的に木が生えておらず少し広くなっていました。日が暮れているのも相まって、周囲は非常に暗くなっています。

紅林颯 : 「待て、……日が落ちてる。カンテラの明かりを目印にするにしても、このまま先へ進んでいくのは無謀だと思わないか」

木下尚樹 : 「………」

木下尚樹 : 「……わかった」

木下尚樹 : 「休めそうなスペースもあるしな、今日はここで休憩とるか」

紅林颯 : 「よし、じゃあここで夜を明かそう。ライターならあるから、焚火を作って獣除けにするか」

紅林颯 : 「体力は温存したいが、よくわからねぇ場所だからな……今夜は交代で寝よう」

木下尚樹 : 「ん、了解」

木下尚樹 : 「ああ、寝るときは見えてなくても支障ないし、手、放せよ。お互い寝にくいだろ」

紅林颯 : 「……」
んー、と考えるようなそぶりで
「……尚樹、よく考えてもみろ。目が覚めたとき、お前には周囲が真っ白に見えて、誰も見えない」

紅林颯 : 「なんつーか……嫌じゃねえか?俺はお前を置いていったりは絶対しねえけど……」

木下尚樹 : 「俺が起きてもぞもぞしてたら適当に掴んでくれよ」

紅林颯 : く、と苦笑いして
「他力本願か。まあいいけど。どうでもいいけど、お前が見張りの時は、どこかしら触っとけよ。見えねぇんだから」

木下尚樹 : 「ああ、そうだな。適当にどっか触っとくわ」

GM : 【結末】
異界に夜が訪れます。
ふたりはこの場で夜を明かすことにしました。

GM : チャプター2 「道なき道」 end

GM : チャプター3「マージナル」
異界深度:7

system : [ 木下尚樹 ] 異界深度 : 6 → 7

system : [ 紅林颯 ] 異界深度 : 6 → 7

GM : 【状況説明】
魔女の森で、ふたりは夜を過ごします。
とはいえ、異界は安心して眠れるような場所ではありません。
身震いするような夜の空気の中で、焚火の火が獣除けになると信じ、交代で寝ずの番をして身体を休めることになります。

GM : しかし、魔女の森はそんなふたりに容赦しません。
盛んに揺れる木々の枝。
風に乗って届く、楽し気な子どもたちの笑い声。
べったりと張り付くような、何者かの視線――

GM : 幻覚か現実かわからない、叫んで逃げ出したくなるのを耐え忍ぶ時間が続く中、暗闇の中から姿を現すものがあります。

大崎匠馬 : 「……」

GM : それは、この森に呼ばれてしまった、ふたりの友人の姿。
そして……

紅林颯 : 「……」

GM : 横で眠っているはずの自分のパートナーが、その友人と手を取り、自分を置いて闇の中へと走り去っていく幻覚です。

GM : ※今は尚樹くんが寝ずの番をしています。
尚樹くんの目には、匠馬と颯が走り去る姿が見えます。

大崎匠馬 : 「……尚樹、ごめんな」

紅林颯 : 「俺たちは……行かないと」

GM : ――それは本当に幻覚なのでしょうか?

木下尚樹 : 「………」
ふたりから視線を外さず、横向きに寝ている颯の背に充てた指先を押す。こちらから、眠る颯の顔は確認できない

木下尚樹 : 指先に当たる感触を感じつつ、匠馬を見る

木下尚樹 : 「匠馬」

木下尚樹 : 「彼女はどうした?」

大崎匠馬 : 「待っているんだ、この先で。魔女様と一緒に」

木下尚樹 : 「そこに置いてきたのか?お前が?」

大崎匠馬 : 「置いてきただなんて。魔女様は良い人だよ、僕と彼女を救ってくれたんだ」

紅林颯 : 「……」

木下尚樹 : 「颯」

紅林颯 : 「……何、だ」
声に足を止める

木下尚樹 : 「『俺たち』の中に俺は?」

木下尚樹 : 眠る背に当たる指先をわずかに押し込む

紅林颯 : 「……何を言っているのか、わからないな」
そうすげなく言って、背を向ける

大崎匠馬 : 「颯も連れて行かないと。……尚樹は、連れていけないんだ。ごめんな」
颯の手をぐいぐいと引いていく。

木下尚樹 : 「颯」

木下尚樹 : 「『颯』が『俺』を置いていくのか?」

紅林颯 : 「……」
ただ押し黙って、匠馬に手を引かれる。

紅林颯 : 横で寝る颯は、指の感覚になかなか目覚める様子がなく、何やらうめき声をあげている。

GM : 【判定】
「魔女の誘惑に抵抗する」難易度:7

GM : 判定します。2d6と1d10お願いしますー!

木下尚樹 : 2d6>=7 DoubleCross : (2D6>=7) > 10[4,6] > 10 > 成功

紅林颯 : 1d10>=7 DoubleCross : (1D10>=7) > 10 > 成功

木下尚樹 : (幻覚のくせに、なんでそう…ああ、もう)

GM : ・ふたりとも成功した
手に伝わるぬくもりを信じ、眉をひそめて耐えるうちに木々の隙間から見える空が白んできて、二人の姿が少しずつ消えていきます。

GM : ▼

木下尚樹 : (消えた…はあ~…)
起きなかった背中を睨みつつ、でもうなされているなどなければ、そのまま寝かせときます

紅林颯 : 「ンン……っ!」
唸り声をあげ、いきなりがばっと起き上がります。
「尚樹、っ!」
そのまま尚樹の手首をぎゅうっと掴む。

木下尚樹 : 「おっっっっっっっっっっせーわ!!!!」

木下尚樹 : 繋がってないほうの手で割と容赦なく脇腹にチョップします

紅林颯 : 「あ?……は?」
呆気にとられて目を瞬かせていると
「いっ……てえな!?何すんだ起き抜けに!!」

紅林颯 : 脇腹をさすりながら抗議

木下尚樹 : 「起きないお前が悪い!!」

紅林颯 : 「そんなに言うなら無理にでも揺すって起こしてくれりゃよかったのに……なんかあったか?」

木下尚樹 : 「………」

木下尚樹 : 「……………また変なのに巻き込まれた。でもほっといたら消えてった。俺は起こしたつもりだったけど、今度はもっと過激に行くわ。覚悟しろ」

木下尚樹 : 幻覚とはいえ匠馬と颯とのやり取りを思い出しもやもやしつつ、ちらりと時計を見る

紅林颯 : 「なんだよ大丈夫だったのか、それ」
尚樹の顔とか腕とか、異常ないかべたべた無遠慮に触る。

紅林颯 : 「あぁはいはい、せいぜい肝に銘じとく」

木下尚樹 : 「…大丈夫だ。近い。あんま触んな。掴むなら、ん」
手首を差し出す

GM : ちなみに腕時計は、異界に迷い込んだぐらいの時間で止まってしまっています。

木下尚樹 : (時計狂ってんな。スマホもか)

木下尚樹 : 「あんま寝むれてねーかもだけどさ、動けるか?」

紅林颯 : 差し出された手首をぎゅっと掴む。
「はいはい。……つって、俺も今、ちょっとやべえ夢見てたんだけどな。匠馬とお前が、どっか行っちまうの。あれも、魔女とやらの仕業なのかね……」

紅林颯 : 「ああ、大丈夫だ」

紅林颯 : 「尚樹こそ大丈夫か、顔色あんまり良くねぇ気がするけど」

木下尚樹 : 「俺はこの通り、お前につかまってないと前後不覚になるし、お前から離れてどっか行くとかないだろ」

木下尚樹 : 「大丈夫だ。本物の匠馬と彼女、早く見つけねーと。飯食ったら行こう」

紅林颯 : 「つって、結構焦ったぞ。まあ……お前はそういうこと、しねえってわかってたけど」

紅林颯 : 「ああ、なんか食……」
頷くと、颯は周囲の雰囲気に気付きます。

木下尚樹 : 「?」

GM : キャンプの周囲に、呪術のいけにえに捧げられたようにズタズタになった複数の動物の死骸が落ちています。
魔女か、その信奉者が近くまで来ていたのです。

木下尚樹 : 「……気づかなかった。悪い。見張りだったのに」

紅林颯 : 「いや……気にするな。逆に、気付かなくてよかったのかもしれない。お前が、こうなっていたかも……」
手首を握る手の力を強く。

紅林颯 : 「……飯は歩きながらとろう。大丈夫、もうきっとすぐだ。二人を連れて帰るぞ……」
直感だが、そんな気がする。尚樹の手を引いて、森を歩きだす。

木下尚樹 : 数歩は手を引かれるように歩くも、すぐに歩調を合わせて横を歩き進む
「ああ」

GM : 【結末】
ふたりは再び、太陽が上がってもなお薄暗い森の中を、カンテラをかざして歩き出しました。

GM : チャプター3 「マージナル」 end

GM : チャプター4 「破滅への祈り」
異界深度:8

system : [ 木下尚樹 ] 異界深度 : 7 → 8

system : [ 紅林颯 ] 異界深度 : 7 → 8

GM : 【状況説明1】
暗い森を進むふたりは、木漏れ日が射す場所を見つけます。

GM : 唐突に、周囲の風音が大きく、ひときわ大きく唸り声のように鳴り響きわたる。
吹き抜ける風が、ある一点をめがけて上昇気流のように上っていくのがわかります。

GM : 風の昇る先には、巨大な木の塊のような異形の怪物が浮かび――そしてその下には。

大崎匠馬 : 「ああ、女神様。感謝いたします」

GM : 無数の変異を身体に刻まれた大崎匠馬が、正気を失った顔で天を仰ぎ、祈りをささげるような声をあげていました。

GM : そしてその隣にある塊はもしかしたら――しかしそれはもう、人の形を成していません。

GM : ▼

木下尚樹 : 「匠馬!」
名前を呼びながら、匠馬の方に駆けだそうとします

紅林颯 : 「待て尚樹、っ、お前アレが見えないのか!」
握った手を無理やり引き戻し、上空に浮かぶ異形を反対の指で指します。

GM : 尚樹くんは、駆け出そうとしたとき、匠馬のすぐ傍に非常に不安定な光の割れ目が見えました。それは異界のひびわれ――元の世界への出口であると直感できます。

GM : しかしそれは光ったり消えたりしている非常に不安定な状態なので、自分たち三人が入ることが難しいこともわかるでしょう。

GM : もし、そこに友人を押し込むことができるなら……?
けれども、その選択をとったのなら、自分たちの帰還も危うくなり、結果として異界がさらに拡大するかもしれません。

紅林颯 : 「だめだ尚樹、お前まであんな……あんなふうになったら……」
颯は尚樹の身を案じている。

木下尚樹 : (異界の拡大なんて、そんなもん知るか!)

木下尚樹 : 「匠馬を見捨てろってのか?」

紅林颯 : 「そうは言ってない、けど、っ……」
悔し気に顔を歪めて匠馬を一瞥する。

木下尚樹 : 「…ここまで来た感じ

木下尚樹 : お前、俺よりこういうの詳しいんだろ?なんとか方法ないのか?」

紅林颯 : 「……お前は、そういうやつだよな」
大きく息を吐いて、匠馬の傍に見える異界のひびわれのような光の部分を指さす。
「俺も別に詳しいわけじゃない……ただ、何故か、わかるんだ。よくわかんねぇけど……」

紅林颯 : 「あの中に匠馬を突き飛ばせば、匠馬は帰せるかもしれない。俺たちはそのあと、あのバケモノに捕まらないように逃げる。……今思いつくのはそれくらいだ」

木下尚樹 : 「よし、それやるぞ…!」

木下尚樹 : 「俺が、色々見えたらよかったんだけど。巻き込んで悪いな」

紅林颯 : 「何一人で巻き込んだみたいな顔してんだ。……俺だって、幼馴染だからな。助けたいに決まってる」
むすっと見下ろす。

GM : それでは、匠馬を助けるという選択でよろしいですね?

木下尚樹 : はい

GM : わかりました。それでは、再び描写に入ります。

紅林颯 : 「それじゃあ一、二、三で走り出して、匠馬を突き飛ばすぞ。彼女は……あれは多分、無理だ。やめたほうがいい」

木下尚樹 : 「………わかった」

大崎匠馬 : 「ああ、魔女様、……魔女様……!」

紅林颯 : 「いくぞ、……一、二の……三!」
尚樹の手を引いて走り出します。そのまま、匠馬のもとまで

木下尚樹 : 颯と共に走り、匠馬を突き飛ばす

大崎匠馬 : 「え、っ……なおき、はやて……?」

GM : 【状況説明2】
ふたりは、自分の身を顧みず、友人の身体をつかむと消滅しそうな異界のひびわれへと押し込みました。

GM : ――空に浮かぶ異形の怪物が、すさまじい勢いで迫ってきます。

GM : ここで判定です。

【判定】
「怪物から逃れる」
難易度:10

匠馬を助けたので、難易度10です!ここだけチャットパレット手打ちしてください~!

木下尚樹 : 2d6>=10 DoubleCross : (2D6>=10) > 7[5,2] > 7 > 失敗

紅林颯 : 1d10>=10 DoubleCross : (1D10>=10) > 2 > 失敗

木下尚樹 : フラグメント効果は全部颯に突っ込みます

GM : !?

GM : 確かに+4で8引き上げられますが……

GM : い、いいんですか……!?

木下尚樹 : ??

木下尚樹 : あれ?なんか使い方おかしいですか?

GM : いや、大丈夫です

GM : そうすると尚樹くんが失敗、颯が成功のパターンになります

木下尚樹 : フラグメント消費してフラグメント効果

GM : あーえっと

GM : どうしようかな

木下尚樹 : 復活できるんじゃなかったでしたっけ

木下尚樹 : あ、なんか、フラグメントを消費する重みみたいなのがあんまりよくわかってないかもです

GM : いや、解釈としては大丈夫です。
えっと、この場合ですね。
異界化してフラグメントを消費、判定をフラグメント効果で成功に持っていく→フラグメントを2つ変異させなければいけない、なのですが、

GM : 判定をフラグメント効果使用回数復活させて成功させるよりは、片方失敗にして失敗の結果を受け入れたほうが、リスクが少ないかなって感じです

木下尚樹 : 成程

木下尚樹 : じゃあ、自分にフラグメント効果2つ使って成功扱いにします

GM : ですね……異界化でフラグメント効果復活は最終手段にしておきたい感あるので……

GM : かしこまりました。では、尚樹くんは判定成功、颯は判定失敗の描写を入れます。

GM : ・一方だけ成功した。
逃走する間に、背後から木の塊が飛んできます。それが颯の背中に当たり、颯は蹲ってしまいます。

GM : 咄嗟にふたりは木の陰に身を隠し、異形が通り過ぎるのを待ちました。

GM : ▼

GM : ↑すみません大切な描写を忘れてました。
颯のフラグメントが一つ変異します。

GM : 颯のフラグメントが一つ「変異:おぞましい皮膜→空を飛べない哀れな翼」に変異します。

GM : ということなので……颯は背中の木の塊が当たったあたりに羽根が生えます。服が破け、そこからぼろぼろの翼が飛び出しています。

GM : ▼

紅林颯 : 「ッ……!いっ……」
羽根が生えているところは背中なので見えないが、キリキリとした痛みを感じている。

木下尚樹 : 「動けるか?」

紅林颯 : 「ああ、足は大丈夫だ。さっきなんかぶつけられて、背中が……」

木下尚樹 : 「ああ、背中…背中な………最悪、外科とかで取り除けるだろ…多分」

紅林颯 : 先ほど見た匠馬の姿を思い出してぞっとする。
「オイ、どういうことだよ……」

木下尚樹 : 「心配も憤りも、無事に帰れてから、な」

紅林颯 : 「……」
尚樹の言うとおりだ。背中の痛みは続いているが、少し落ち着いてきた。
「……まあ、アレだ……とりあえず匠馬はなんとか帰せたみたいだな」
匠馬が跪いていたあたりを木の間から見やる。そこにはもう異界のひびわれも、匠馬の姿もなかった。

木下尚樹 : 「…だな。あーひび、やっぱり消えたか…」

木下尚樹 : 「もう一個、探さないとな」

紅林颯 : 「まぁ仕方ない。あの大きさの穴じゃ、俺たちふたりだって厳しかったろうし……」

紅林颯 : 「ふー……痛み収まってきた。行こう」
羽根の生えている左肩の後ろあたりを気にしつつ、あたりを伺う。どうやら、異形は一旦やり過ごすことができたらしい。

紅林颯 : 「大丈夫、見つけてみせるさ。……おまえのことは、ちゃんと帰してやるから」

木下尚樹 : 「ああ、お前も一緒に帰るんだからな」

木下尚樹 : 「化物、今、もういなそうなんだよな」

木下尚樹 : 「彼女さんの髪さ、一房でも持って帰れねーかな」

紅林颯 : 尚樹をちらりと一瞥して、はあ、と息を吐く。
「……、……おまえの、気の済むようにしろ」
異形の姿が無いことを確認して、ふたりで再び広場へ向かう。

木下尚樹 : 手早く、鞄の中に入れておいたペンケースの中からカッターを取り出し、ザクっと一房切り取る

木下尚樹 : 「帰してやれなくて、悪いな」

紅林颯 : 「……」
尚樹の腕を掴みながらぼそりと呟く。
「尚樹、……さっきのノートと、今の状況見たうえで、これは俺の勘なんだけど」

木下尚樹 : 「うん?」

紅林颯 : 「多分なんだけど……彼女はさ、匠馬を護ろうとして、自分の身を犠牲にしたんじゃねぇかな。あのノート、途中まではやたら丁寧に書いてあったのに、最後の方はほとんど殴り書きしてあって」

紅林颯 : 「……どういう経緯かまではわかんねぇけど、匠馬はもしかしたら、自分を庇った彼女を探しに、自分から森へ戻ったのかもしれない」

紅林颯 : ノートをぱらぱらとめくると、書かれていた地図の、『家』のあたりは、非常に震えた字で書かれている

紅林颯 : 「これで良かったって言うつもりはねぇけどさ、俺たちが来なかったら、匠馬まで帰せなかったんだ。……あんまり、自分を責めるなよ」

木下尚樹 : 「…責めてはないんだけどさ」

木下尚樹 : 「面識あったからさ」

木下尚樹 : 「匠馬も彼女も幸せそうだったから、そのまま結婚とかすんのかなって思ってたから…」
物言わぬ彼女の方をちらりと見る

木下尚樹 : 「…まあ、それだけだよ」

紅林颯 : 「……虚しさは、あるよな」
ノートを半分に折ってポケットに押し込み、背中を向ける。
「俺、見てないから、泣いても良いぞ」

木下尚樹 : 「はは、泣かねーよ。ほら、出口見つけんぞ!」

紅林颯 : 「……」
尚樹の様子に、む、と眉を顰めて
「……ああ、そうだな」

GM : 【結末】
異形から逃れたふたりが再び歩き出すと、開けた場所へたどり着きます。
静謐な場所に建つレンガ造りの屋敷――魔女の棲む家です。

GM : チャプター4 「破滅への祈り」 end

system : [ GM ] がダイスシンボルを 9 に変更しました。

GM : ファイナルチャプター「魔女の業火」
異界深度:9

GM : 異界深度+1お願いします。

system : [ 紅林颯 ] 異界深度 : 8 → 9

system : [ 木下尚樹 ] 異界深度 : 8 → 9

GM : 魔女の棲む家にたどり着いたふたり。
人型のような何かがこびりついたような跡や、絶えず監視するような視線を振り払って地下室へと降りると、そこには人間の手で生み出されたとは思えない調度品が並んでいました。
一角にはふたりが持つものと同じカンテラが置かれており、ちょうどひとつ分の余白があります。

紅林颯 : 「……多分、ここにそれを置けばいいんだと思う」
カンテラを指さして

木下尚樹 : 「だな」
カンテラを余白に置きます

紅林颯 : 「にしても不気味な場所だな……ここは本当に日本か……?そういうのは関係ねぇのか……」

GM : 尚樹くんがカンテラを置くと――

GM : 置いたカンテラを中心に、突如として部屋全体を炎が包みます。
身を焦がすような熱と、急速になくなっていく酸素。

紅林颯 : 「――!?何、だ、これっ」
掴んだ尚樹くんの手首をぐいっと引き寄せ壁際へ

木下尚樹 : 「うわ…げほっ…上戻るぞ!」
颯に声をかけて階段を上がろうとし、壁際に引っ張られる感じになります

木下尚樹 : 「はあ?!…なんで壁…?!」
階段あたりに目をやります

紅林颯 : 「うるせえ、上になんかいる。こっちだ」
尚樹の手首を掴んで地下室の奥へ走ります。地下室は行き止まりではなく、部屋の奥に近づいていくと先に道があるのが尚樹くんにもわかります。

木下尚樹 : 「…わかった、…あーどっかに繋がっててくれよ…!」

GM : 追いかけてくる炎で煙が充満する中、投影されるようにふたりには幻影が見えます。
身を寄せ合い、炎の中に消えていくひとつの家族の幻影。

そして異形に捕らえられたパートナーに突き飛ばされ、一人で駆け出していく友人の姿……

GM : 伝承によって生み出された魔女の報復が、炎となって襲い掛かる中、ふたりは力を振り絞って、出口を探すことになります。

GM : 【判定1】炎から逃げ切る
難易度:8

深度9ですが、一旦炎から逃げ切るための判定が入ります。
難易度8に打ち直して振ってください。

木下尚樹 : 2d6>=8 DoubleCross : (2D6>=8) > 5[3,2] > 5 > 失敗

紅林颯 : 1d10>=8 DoubleCross : (1D10>=8) > 2 > 失敗

木下尚樹 : フラグメント効果2つ自分に使います。

GM : OKです。どのフラグメント使います?

木下尚樹 : フラグメントは信頼で、漠然と、こいつが言ったこっちに出口があるはず!だから駆け抜ける…!

GM : わかりました!では尚樹くんの判定は成功、颯の判定は失敗となります。
足元に炎が生き物のようにまとわりつき、尚樹くんは駆け抜けることができますが、颯は靴とスラックスに燃え移ります。

紅林颯 : フラグメント「旅行に行く約束」を忘却して「変異:外傷 模様を描くアザ」に変異します。

GM : ふたりは無事、地下室の奥に二人の腰ぐらいの高さの横穴を見つけました。
風が通る感覚があり、身を低くしていけば煙を吸い込まずに通れそうです。

木下尚樹 : 「おい足…!どうなってる…?」
おそるおそる颯の足元をのぞき込みます

紅林颯 : 「あぁくそ……」
潜り込むと、座った姿勢で自分の足を確認します。焦げ付いたスラックスの灰を払うと、どこの国かわからない言葉の羅列が焼き印のように、ふくらはぎから膝のあたりまで広がっていた。

紅林颯 : 「なんだよこれ、っ……」
普通の火傷痕ではないので腫れてはいないが、触るとヒリヒリしてる状態。

木下尚樹 : 「…歩けるか?」
鞄の中に思いをはせるも、適切に治療できるものに思い当たらず、苦々しい顔で言う

紅林颯 : 「ああ……っ、どうせここは、立って歩くっつーよりは這ってくような感じだろうし……」
スラックスの膝下部分が半分以上焦げてるのでうまく隠れないものの、尚樹くんの目から遠ざけるように

紅林颯 : はあ、と安堵したように息を吐いて
「お前がなんともなくてよかった」

木下尚樹 : 「………」
やや表情を硬くし、何かを言いかけてやめる

木下尚樹 : 「…進めそうなら、先、進むぞ」

紅林颯 : 「おう」
膝をやや引きずるように、四つ這いで先に進む。片手は尚樹くんの手首を掴んだまま。歩きにくさはあるけど、今は離す気が無い。

木下尚樹 : 無言で進みます

GM : ふたりが進んでいくと、ひんやりと冷えた地下水路のような場所に出ます。
ホールのように声が反響する空間で、ゴオオと大きな風音がうなりをあげて迫ってきます。

GM : 狭い通路から出て立ち上がると――足元は足首ぐらいの高さまで水が流れています。

紅林颯 : チ、と舌打ちして
「相手の姿が見えねぇな……」

GM : 水路は丁字路状で、風上か風下に逃げることができます。声は薄っすらと、風上の方から聞こえます。

GM : 声ではない、風音。声のように聞こえます、という……

GM : 尚樹くんは颯に触れている状態なので、ふたりで出口を探すことになります――ということで……

木下尚樹 : 「風上の方に何かいるのか…じゃあ逆側でいいか?なんだっけ…音の原因がガスとかなら風上のがいいかもだけど…お前はどう思う?」

紅林颯 : 「ああ、逆側にしよう。……何つうか、ここは現実世界の法則は通じねえ気がする」

木下尚樹 : 「じゃあ、こっちだな」
風下に向かって進みます

GM : わかりました。では、尚樹くんは歩き出すとほどなくして、先ほど匠馬を押し込んだ異界のひびわれのような光を見つけます。
ただし、距離は100メートルほどあります。見つけると同時に、足元の水の水位が少しずつ高くなっていきます――

GM : ここで判定です。

【判定】
「魔女の声から逃れ、異界のひびわれに飛び込む」
難易度:9

これが最後の判定です。

※この判定は「ふたりとも成功」になるまで終わりません。

紅林颯 : 1d10>=9 DoubleCross : (1D10>=9) > 1 > ファンブル

木下尚樹 : 2d6>=9 DoubleCross : (2D6>=9) > 6[3,3] > 6 > 失敗

GM : ・ふたりとも失敗した
足元の水がせりあがってきて、二人の足どりを重くさせます。
水面がやがて目の前にきて、呼吸が苦しくなったところで――

GM : ふたりは一瞬意識を失いますが、気付いたら元の水路に膝をついています。水位も先ほどと変わりません。
心なしか、風音が笑い声のように聞こえます――

GM : でですね、ここまで変異は失敗した側が1つずつだったのですが、今回の判定は「どちらか片方が2つの変異を追う」形になります。

紫藤 : もう!そういうー!

GM : 尚樹くんでも、颯でも大丈夫です。
相談して決めることになってるのですが、どちらが変異を追う感じにします?

GM : ふふふ

紫藤 : 尚樹引き受けますー

GM : OKです、ではまず忘却するフラグメントを2つ選んで、そしたらですね、1d6振ってもらえますか

木下尚樹 : 文献調査と容姿端麗消します

木下尚樹 : 1d6 DoubleCross : (1D6) > 1

GM : OKです。
ではふたりが目覚めると、尚樹くんはお顔に傷を負い、更に精神が若干混乱しているようです。
「変異:外傷→顔の傷」
「変異:精神→記憶の混乱」

GM : 傷の場所どこにします?自分で選べます。

GM : ちなみにこの顔の傷レベルは、今は血がにじんでいて、この変異をそのまま持ち帰ったら完治後に痕が残るかなってレベルの感じです。

木下尚樹 : 目とかは傷つけずに額の真ん中あたりから右目の下まで、15センチくらい

GM : おうふ……
わかりました。で、記憶の混乱ですが、これは「一時的に自分が何故ここにいるのか、よくわからなくなっている」状態です。

GM : 一応ルルブだと「ここはどこ、どうしてこんなところに?」という表記ですが、混乱レベルは任せます(異界に来たあたりからはっきりしていない、匠馬を救出するためにここまで来たことがはっきりしない、等)

GM : というわけで、これを踏まえ変異を確認するロールプレイを少しやらせてくださいー!

木下尚樹 : 「いってえ…」
痛む顔に手を当てると、手に血がべっとりと付着する。
一時的に離れたのか、不明瞭な視界の中で、ただただ手の赤だけが強烈に目に焼き付く。

紅林颯 : 「っは……尚樹、っ!」
幼馴染の顔に突如広がる鮮血に一瞬息をのみ、咄嗟にポケットに突っこんだままだった、くしゃくしゃのハンカチで顔をそっと拭おうとする。

木下尚樹 : (俺、今どんな状態なんだ?そうだ、スマホ…つか、どこだここ)
考えを巡らせていた時に聞きなれた声、いきなりひらける視界。

木下尚樹 : 「颯?…いってぇ!触んな触んな!…なあ、俺の携帯知らないか?俺、今どうなってる?縫わないとやばい感じか?…っていうか…」

木下尚樹 : 「どこだここ…あれ?何してたんだっけ」

紅林颯 : 「……尚樹?」
ぽつりと呟く。背筋がぞっと寒くなって、思わず言葉を失う。

紅林颯 : もしかして、記憶が……おかしくはない。自分の体に起こっている変異を思い出す。
「……いいか。何も聞くな、考えるな……」
質問には答えず、言い聞かせるようにして、さきほどまで掴んでいた手首ではなく、今度は手を掴みます。有無を言わさず。

木下尚樹 : 「そんなわけにいかないだろ?…なんだここ、水路か?…あーっと、確か、匠馬に連絡つかなくなって…」

紅林颯 : 「……」
尚樹が記憶を手繰っているところを横目に、詳細な説明はせず
「来い、……あそこに光があるの、わかるか」
尚樹の手を引っ張り、遠目に見える異界のひびわれを指さします。
「あれに飛び込むんだ。詳しいことは省くが、俺とお前は今、追われてる。逃げなくちゃいけない」

紅林颯 : 尚樹にとって異界に来た後の記憶はおそらく、そう良いものではないだろうから。思い出させずに、やりすごそうとしている。

木下尚樹 : 「はあ?何言ってんだ?…なんだっけ、匠馬の彼女の地元に来たんだっけ。そんで……」
颯の背の羽が視界に入る

木下尚樹 : よくわからない音が、不気味な景色が、急に現実的に思えてきて、口を閉ざす

木下尚樹 : 「……匠馬は?」

紅林颯 : 「あぁ……考えなくていいって言ったのに……」
自分の頭を掻いて
「無事だ。……俺とお前で、助けた」

紅林颯 : 手をぎゅっと握って
「匠馬は帰せたけど、彼女は間に合わなかった。……今度は、俺たちが、帰れるかどうかの瀬戸際にいる」

木下尚樹 : 「……」
一度とまった息。その後、ゆっくりと無言で深く息を吐きだす。

木下尚樹 : 握られた手を一瞥するも特に反応は返さず
「……あのひび割れ、あそこに入ればいいのか?」

紅林颯 : 尚樹の言葉に頷いて
「ああ。あれに入ればいい。……あと、手はぜってえ離すなよ」

紅林颯 : 「俺たちまで帰れなかったら、匠馬は……あいつは、一人になっちまう」

木下尚樹 : 「それはダメだな」

紅林颯 : 「だろ。よし、走るぞ」

GM : ふたりが走り出すと、再び水位が上がってきます。
……もう一度、異界深度9で判定を行ってください。

木下尚樹 : 2d6>=9 DoubleCross : (2D6>=9) > 4[2,2] > 4 > 失敗

紅林颯 : 1d10>=9 DoubleCross : (1D10>=9) > 3 > 失敗

GM : 颯はフラグメント3つ変異させて、異界化します
・おいしいごはん
・渋い声
・鋭い目つき

木下尚樹 : 尚樹は以下の3つを異界化します
・ふたりだけの約束
・腐れ縁
・信頼

GM : ちなみに異界化の場合の変異は自分で選べることになってるんですけども、紫藤さんは手元にルルブないのでダイスで決めちゃっていいですか?

木下尚樹 : はーい

GM : ではですね、1d6を2回ふってください

木下尚樹 : 1d6 DoubleCross : (1D6) > 4

木下尚樹 : 1d6 DoubleCross : (1D6) > 2

GM : えっとですね……それぞれ変異を
「体調の変化→耳鳴り」
「幻想化→羽毛化」(体の一部から羽毛が生えてくる)
「そのほか→水槽化」(体の一部が水槽のようになる)
に変化させてください~!

GM : 私も同じようにして決めよう……

GM : 1d6 DoubleCross : (1D6) > 4

GM : 1d6 DoubleCross : (1D6) > 5

GM :

GM : 颯は変異
「体調の変化→発汗」
「幻想化→有角化」(角が生えてくる)
「そのほか→未来視」(未来が見えるようになる。本当になるかは不明)

GM : でですね、これでフラグメント効果が復活したので、全部使う感じになります。残ってるフラグメント効果は「失恋」なので、それを使う感じになります。

木下尚樹 : (人のもんになっても、俺のこと好きになってくれなくても、またあの顔が見たいんだよ)

木下尚樹 : という思い胸に奮い立つ感じで

GM : っょぃ……
では二人は、身体がつぎつぎ変異してしまうことを感じながらも、必死に走ってひびわれに飛び込むことが出来ます。
異界のひびわれに飛び込むロールプレイどうぞ。

紅林颯 : 全身に汗がにじむ。早く、早くあそこに飛び込まないと――その一心で走る。頭に違和感を覚え、ありもしない未来が見えるが、頭をぶんぶんと振って振り払う。

木下尚樹 : 普通の髪に混ざり、一部、羽毛のような髪が混ざる。足元からだけではない水音が右腕から聞こえる。酷い耳鳴りがする。
人ではないものに自分が塗り替わっていく感覚。
それでも、会いたい相手がいるから、懸命に足を動かす。

木下尚樹 : ちらりと颯と目が合う

紅林颯 : 尚樹と目が合うと、髪から羽毛が、腕の変異には気付いていないが、つないだ手を汗ではない水の感覚が伝う。けれどもう、自分が自分であるかどうかも、はっきりしない。
「尚樹、先いけ、っ!」
がさがさとしゃがれた声で、尚樹を先にひびわれに押し込もうとする。

紅林颯 : 隣にいる腐れ縁のそいつを、助けなきゃいけない。その意志だけは残っているから。

木下尚樹 : (こいつがいなくなると匠馬が悲しむ、と思う)
ぐっと掴まれた手に力を込めて引く。パシャパシャ音を立てる右腕からピシピシと音が聞こえる

紅林颯 : 尚樹に手を引かれるまま、ひび割れへと飛び込む。

GM : 異界のひびわれに飛び込むと、そこは現実世界の小屋の前。
誰も帰った記録のない、異界深度9からの帰還に成功したのです。
――無事かどうかはともかく。
物語の結末を描きに、アフタートークへ進みましょう。

GM : ファイナルチャプター end

GM : アフタートーク

system : [ GM ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。

GM : 【結末の分岐】
「忘却」にチェックの入っていないフラグメントが残っているなら、そのキャラクターは現実に帰ってくることができます。
しかし、すべてのフラグメントを忘却していた場合、そのキャラクターは魔女に心を奪われ、異界の信徒となってしまいます。

GM : ふたりともフラグメント1個ずつ残ってるので生還です!おめでとう!

紫藤 : わーい!

GM : 【変異への抵抗】
生還できれば、変異していた精神や肉体を戻すことができます。

バインダーは1d6振ってください。
ふたりの変異の中から、ダイスの出目の個数までを選んで、元に戻すことができます。

木下尚樹 : 1d6 DoubleCross : (1D6) > 6

GM : !!!!!

GM : えっつよ

木下尚樹 : よっっっっっっし!!!!

GM : えええええ

GM : びっくり

木下尚樹 : 尚樹強い子!!!!

木下尚樹 : ヤバいの消したいです。水槽とか羽根とか羽毛とか

GM : 強い子!!!!!
これですね……たとえば5より小さい数字だったら、この変異を残してこの忘却を消すとかできるんですけど……
1d6は最大値なので、ふたりの変異は全部消えます。

木下尚樹 : ???

木下尚樹 : なんと!

GM : 1d6の結果6を出した=変異と忘却を6つ元に戻せるってことなので、全部戻ります

木下尚樹 : 二人合わせて6個戻ってくるとかじゃなく…?

GM : えっとですね、念のためルルブとエラッタ確認しますー少々おまちを

GM : 戻りました。
すみません紫藤さんの言う通りの感じですね……えっとまず、変異を二人合わせて6個分戻せます

木下尚樹 : 了解です!失うものがあったほうが燃える…!

GM : そういうスタンスでよかった……!
これ分け合っても良いし、バインダーが4シフターが2とかそういうのもアリです。バインダーが決めても、打ち合わせてもOKという感じになってます。

木下尚樹 : 今は、
尚樹:水槽・羽毛・記憶混濁・耳鳴り・傷
颯:羽・足にやけど・発汗・角・未来視
ですよね

GM : ですです

木下尚樹 : 尚樹の水槽・羽毛は日常に支障があるので戻したいです。
颯の羽、火傷、角は戻したほうがいいですよね

GM : ですね……颯は角を元に戻したいかなって思うところではあります。火傷は支障はありますが、多分隠せるやつなので……

GM : 羽根は「できたら」って感じですね

木下尚樹 : 羽根はできたらなんですか

GM : これが目に付くたびに色々思い出しちゃうのもちょっと良いな……って思わんでもないんですよね……

GM : 直したい優先度的には
角>未来視>発汗>羽根かなと

木下尚樹 : おおう…3つお渡しするのでお任せします

GM : 了解です!どうしようかな……発汗と羽根が迷ってて

木下尚樹 : 尚樹は水槽、羽毛、耳鳴りを取り除きます

GM : OKです!じゃあ颯は火傷残すし羽根は捨てるか……
角、未来視、羽根を取り除きます

木下尚樹 : これってどの変異とどのフラグがたいおうしているってあるんですか?

GM : 忘却したフラグメントと変異が対応するようにはなってるんですが、この振り直しでは対応は考えずに選んでOKです。

GM : ということで、次は忘却を、ふたり合わせて6つ元に戻せます

木下尚樹 : はいー

GM : これも変異と同じく、分け合ってもOKで比率は決まってないです

木下尚樹 : では3つづつで

GM : OKです。ありがとうございます!

木下尚樹 : 腐れ縁、信頼、文献調査を戻します

GM : 了解です。颯は「格闘家」「鋭い目つき」「渋い声」戻しますー

GM : ではこれを踏まえて、最後のロールプレイに入ります。

木下尚樹 : はい

GM : 【状況説明】
身体の変異が少しずつ戻るのを感じていると、目の前の小屋がチカチカと光り、火の手が上がり、小屋がみるみるうちに燃えていきました。
驚いて見渡せば、周囲には村人たちが集まり、恐怖に染まった表情で燃え盛る小屋を遠巻きにしています。

紅林颯 : 「尚樹、ここは危ない。宿に戻ろう」

紅林颯 : 勢いでつないだままだった手を引きます。

木下尚樹 : 手を意識的に外します。そのまま、

木下尚樹 : 自分の顔に手をもっていきます。

木下尚樹 : 「宿の前に、病院。いてて」

木下尚樹 : 「ここ病院あんのかな」

木下尚樹 : 「お前もなんか、歩き方おかしくないか?どっか痛めてるか?」

紅林颯 : 「っ……!」
顔のケガがそのままだったことに気付いて、ひとまず尚樹の背を押して炎から離れます。足のやけどが痛んでいる。

木下尚樹 : 押されるのに従って火から離れます

紅林颯 : 「ちょっと足をな、……っ」
火傷が痛んでいるが、歩くことはできる程度の状態。

GM : 宿に戻り病院の場所を聞きますが、忠告を聞かず小屋に行った二人に周囲の態度は優しいとはいえません。

GM : すると、宿の前にその場にそぐわない高級なタクシーが停まり、中から――

大崎匠馬 : 「尚樹、颯、っ!」
後部座席の窓があき、変異を残したままの匠馬がふたりに声を掛ける。

GM : 匠馬は変異を多く体に残していますが、自分のフラグメント「友情」を残していたため、ふたりのことを認識できます。

木下尚樹 : 「匠馬…はー…よかった、ちゃんと戻ってきてたんだな」
匠馬の外見に一瞬顔をゆがめつつも、すぐに取り繕う

GM : 中から黒服の男が出てきて、ふたりに和やかに微笑みかけます。
「怖い思いをされましたね。先ほど、こちらのご友人を保護いたしました、三日月財団の白鷹と申します。あなた方も、異界の変異を身体に残していますね」

紅林颯 : 「……無事で良かった」
あえてそう言葉をかける。

大崎匠馬 : 「大変なことになっちゃって……尚樹も颯も、あの森へ行ったんだろ。村の人が言ってた」

GM : 白鷹と名乗る男は
「どうぞ乗ってください。完全にとはいえませんが、手当てをしましょう。匠馬くんは、私どもの管理する病院へこのまま搬送します」

GM : 怪しさ満点の登場ですが、この人は信頼しても大丈夫な人です。

木下尚樹 : ジト目でみつつ、ただこの場に留まるわけにもいかない事、この状態の匠馬を人目に触れるような形で移動することをこの男の怪しさとの天秤にかけ、タクシーに乗り込みます

木下尚樹 : 「ずうずうしくて悪いんですけど、病院、俺とこいつも一緒に連れて行ってもらってもいいですか?」

GM : 「もちろんですとも、取り急ぎ、こちらのガーゼで応急措置を」
運転席にいる白鷹が、清潔な無菌ガーゼや包帯の入った簡易応急セットを尚樹に渡す。

GM : 尚樹後部座席で匠馬の隣でいいです?

GM : 運転席の隣か、後部座席で匠馬の隣かどちらかですね

木下尚樹 : 場所は特に気にせず、自然と後部座席に座りました

GM : おっけーです。ではそれを横目に颯は運転席の隣へ。

木下尚樹 : 颯が運転席に座るなら、あ、そっか狭いもんな、と頭の片隅に思っています

大崎匠馬 : 「尚樹、心配かけてごめんな……」
隣から、匠馬が申し訳なさそうに尚樹に声を掛けます。

木下尚樹 : 「んー?俺だけ?誰か忘れてないか?」

大崎匠馬 : 「もちろん颯も!だけどさ、尚樹には特に心配かけたんだろうなって。だってお前、僕のこと大好きじゃん?」
こういうことを平気で言うやつです。(ちなみに匠馬は、フラグメントを結構忘却してるので、茶化した言動ができてる面もあります)

GM : (ちなみに匠馬は恋心に気付いているわけでもないです)

木下尚樹 : 「…大好きだよ」

紅林颯 :

木下尚樹 : 「匠馬は誰かさんと違って可愛げあるしな」

紅林颯 : 前で黙ってふたりのやり取りを聞いていましたが
「……可愛げがなくて悪かったな」
ぼそり。

木下尚樹 : 「はあー?被害妄想」
前の座席を軽く蹴ろうとして、タクシーだった、と思いなおす

紅林颯 : 「今の流れ絶対俺だろ、ったく」
溜息を吐いて後部座席の二人を見る。

紅林颯 : 「言っとくけどな、俺は匠馬はもちろんだけど、……尚樹のことだって、大切で、大好きなんだ」
色々なことを忘却する感覚を不意に思い出して、気持ちをややぶっきらぼうにぶつける。

紅林颯 : その後前を向いて
「……三人で戻ってこれて、良かった」
と、噛みしめるように呟く。

大崎匠馬 : 「言うねえ~」
匠馬はにやにやして、脇から腕をつついて払われる。

木下尚樹 : 背負いっぱなしだったリュックの中に、いつの間にか入っていた長めの髪、彼女は間に合わなかったという颯の言葉から推測されるその髪の持ち主を思い、同意もしきれず、黙る

紅林颯 : 「……尚樹、匠馬」
黙った尚樹の様子に、前の席から声を掛ける。
「また、村へ行こう。……歓迎はされねえかもしれないけど……弔いに」

木下尚樹 : 「ん」

GM : 運転手である白鷹が口を開きます。
異界へ行って、無事に帰ってこれた例は多くないこと、そして、一見大きな外傷の無い尚樹と颯も、カウンセリングや全身の検査を受けてもらうことになること。
三人はそれを聞きながら、財団の病院へ行き、そして来る前とは少し違う日常を送ることになるのでした。

GM : ―― 魔女の棲む森 end


最終的に尚樹くんは顔に傷、記憶混濁、
颯は発汗と足の火傷が変異として残りました。
ギリギリ帰ってこれたうえに1d6で6を出す豪運よ……(崇める)

あとこれ、最後に時間なくて脱出特典の新規フラグメント取ってないことに今気付きました……紫藤さんほんとすみません……。



せっかくなので変異まみれの匠馬画像をここに置いておきます。閲覧注意ですよ!





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幼馴染への友情だけフラグメント残ったので二人への記憶はあります。